Increase option : Mesh wick & Genesis
Increase option : Mesh wick & Genesis
※掲載HP閉鎖に伴い、著作権保有者である筆者の申入れで当店ブログに記載しております。
当記事著作は2018年2月であり、現在の情勢等とは若干の差異があることをご了承下さい。
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in’ax BF, NextEra, ParavozZ
Throw backなorigenny V2, Rocket, MCM-303…
ここ最近FEVA WEBでは新旧交えてGenesis attyをご紹介してきました。
名作を末長く楽しんだり、時代を反映した新しい作品を吟味したりと、楽しみ方のアプローチも様々。
また、mesh wickは、最近復権してきたMTLとも相性が良いです。
MTL向けのRTAをメッシュで組むとかsquonkableなRDAをメッシュで組んでドローを絞るとか。
ビルドの選択肢が増えるのは非常に楽しいですしVape Lifeがより豊かになります。
・mesh wickの何がいいの?
mesh wickを使うメリットは沢山あります。
「フレーバーがクリアになる」ってやつ。
これは雑味になる要因が排除されるから。
それぞれ原因は違いますが、シリカやコットンの匂いというのは確実に存在していて
ジュースによってはその匂いがフレーバーに影響することもあります。
(ジュース開発サイドとしてはその匂いも織り込み済で調合してたりしますけどね。)
個人的にはVG特有のボケた甘みが抑えられるとも体感・解釈しています。
その両方が作用してタバコ系、特にNET系の喫味がとてもよくなるんだと思います。
他の系統のジュースでもコットンビルドで試喫してみて「こりゃmeshで吸いたいな」とか選択の幅が広がるのはとても楽しいです。
mesh wickで吸うだけで印象がガラリと変わるジュースもあります。
燃えないwick素材なのでそのままドライバーンできます。
数ヶ月間ドライバーンのみで過ごす猛者もいるほどです。喫味が良好であれば大アリですよね。
筆者の最長期間は毎日5,6ml吸って1ヶ月くらいです。
大きいトコだと上記2つですね。
弱点もあります。
それは、「体得するコツが多いこと」
使用感でのメリット/アドバンテージを使用者が体感できても
技術的な共通メソッドがなかなか確立できないのです。
しかしながら、はっきり言います。
慣れりゃなんてことはないコツばかりです。
ポイントは「どんな糸口から慣れていくか」です。
ちなみにこの記事、非常に長いです。
下記の2つのポイントをしっかり理解できるよう、原理や理屈を中心に一寸たりとも割愛しておりません。
お付き合いいただければ幸いです。
長くて読んでいられないと言う方には不親切で不適切な記事かも。ごめんなさい。
そんなわけで、細かいことは一旦置いておいて、まずは
build時の最重要ポイント2つ
を覚えておきましょう。これが糸口になります。
1・mesh表面に厚い酸化皮膜(黒サビの皮膜層)を形成すること。
2・meshとコイルが触れているだけの状態を作ること。
あらゆるやり方や全ての手順はこのたった2つのポイントに帰結します。
とてもシンプルです。
美味しいかどうかはコットンビルドと同様、エア量、抵抗値、ワット、ジュース供給調整などなどセッティング次第であるにせよ、この2つをクリアしていれば吸える状態です。
また、この2つをクリアするためにあらゆる「メソッド」「〇〇流」「XX方式」というのが世界中の有志達によって、フォーラムやYouTubeで紹介され共有されてきました。
それらは結果的に「参考になる貴重なヒント」であり「答え」ではありません。
なのでその通り実践しても上記2つのポイントが確実にクリアできるわけではないのです。
もちろんこの記事もそうです。
如何にしてこのシンプルな2つのポイントを体得するかのお手伝いをさせて頂きたく記事を書いています。
genesis, メッシュウィックのビルドに関して、何度も読み返すことでお役に立てて頂けると信じています。
なので単純な「筆者自己流のチュートリアル」ではありません。
原理を理解し、理屈で考え、何度も実践して省みて、慣れていくことでメッシュウィックという手段を体得していきましょう。
ではmesh buildの流れを。
1・meshを切り出す
2・meshを焼いて丸める(もしくは、丸めてから焼く)
3・コイル成形
4・ホットスポット除去
5・ジュース充填
ウィックの材料が変わり”仕込み”がちょろっと増える程度です。
用意するものはコットンビルドで使うもののほかに
・SS meshシート(番手はご自由に。)
・バーナー or ガスコンロ(青い火が出るもの)が加わるくらい。
このほかに必要であれば、カッターや定規、PGなどをご自由に追加していってください。
やり方は安全であれば自由です。工夫していきましょう。
メッシュの番手は#500, #400, #325, #200SFの4種類がメジャーです。
筆者は#325を使うことが多いです。
硬さがあり扱いやすいのと、ジュースの種類やPG/VGレシオ問わず供給がいいように感じています。
この辺りは色々試してみると楽しいですよ。
1・meshを切り出す
美味しい瞬間を味わうにはメッシュの切り出しから。
メッシュは簡単にいうと金属の布です。
髪の毛よりも細い金属繊維を織って構成されていることから新品の状態でも切り端はどうしても繊維がほつれています。
このほつれがコイルに触れるとショート要因になりやすいです。
まずはウィックサイズの把握。
使うアトマイザーによってウィック長が変わってきます。
短いとジュース残量が少なくなったら吸い上げれませんし、長いとトップキャップに接触しコイルとウィックが崩れたり、最悪の場合ショートして大変危険です。
写真のようにサイズを測りましょう。
また、ウィックホールの大きさもアトマイザーによって違います。
ノギスか定規を当てて大まかにでも直径を把握しましょう。
3.5mmのウィックホールの場合、ウィックの太さ(=コイルの内径)は3mmが理想的だと思います。
なぜならジュース吸い上げのためには空気が行き交う適度な隙間が必要だから。
それと3.5mmのウィックホールに対してウィックの太さが2mmだと細すぎて隙間が空き過ぎ、フルードをしやすくなります。
何事もバランスです。
ウィックとホールの隙間はアトマイザーの構造によっては偏心でもOK
切り出す長さは測ればわかりますが、じゃあ切り出す幅はどう決めるのか?
これには一般的な方法がなく回数をこなしてコツをつかむのが良いと思います。
例として飽くまで筆者の個人的な方法を記しておきます。
直径3mmのウィックを作る時は40mmで切り出しています。
これでロールをするとだいたい渦巻きが4層くらいの中空且つ筒状のメッシュウィックになります。
きっちり何層で!と切り出したいなら円周率を使って計算するといいかも。
筆者はモノグサというのもあり省略。
中空部分は別のメッシュを緩く挿して、いわゆる「mesh in mesh」で運用します。
インナーメッシュ(中空部分に挿すメッシュ)は25-30mmで切り出しています。
ジュース供給の補助が主な役目なのでジュースの粘度によって加減してます。
UKのジュースはHigh PGなものが多くそんな銘柄を吸う時は、フルード気味になることもあるのでインナーメッシュを抜いたりもします。
サイズが決まればシンプルに。
メッシュの目に沿ってまっすぐ切ります。
ハサミでもいいですし、カッター + 定規でも良いでしょう。
筆者は後者。目に沿って定規をしっかり当てて一気に切ります。やりやすい方でOK。
切り出したメッシュを眺めてほつれがあるときはハサミで切って除去していきます。
目で見えるほつれがなくなればOKです。
第1項まとめ
・ほつれなく サイズしっかり カットカットカット(字余り)
2・meshを焼いて丸める(もしくは、丸めてから焼く)
バーナーやガスコンロの青い炎で満遍なく炙ります。
赤い炎ではダメです。
黒サビの層を形成するには温度が低いですしススも付いたりします。
青い炎◯ 赤い炎✖️
金属素材をウィックに使うわけですからコイルと接していたら当然ウィックに電気が通ってしまいショートします。
言わずもがな、ショートは大変危険です。
これを極力回避するためにウィックを赤化(せっか)させ高温による化学反応でウィック表面に黒サビの層を厚く形成させます。
原理はこうです。
SSには特性上、表面にごく薄く2層の不動態皮膜があります。
外層は水酸化物、内層は酸化物。
つまり酸化皮膜は初めから存在しています。
外層の水酸化物を加熱し酸化物に変質させ酸化物の層を分厚くします。
さらに加熱するとその酸化物の層は黒サビとなります。
genesis関連の記事に「酸化皮膜で絶縁を」とか、英語だと「oxidized」と出てきますがそれらが指すのは黒サビのことです。
また、母材のSS meshを赤化するほどの高温で炙ることで酸素との結合能を高めて酸化物の層をさらに厚くさせる効果も期待できます。
とはいえどナノメートルレベルでの出来事なので目に見えるのは色の変化だけです。
ちなみに錆転換剤などの薬剤で黒サビを発生させるのは大変危険なのでやらないこと。
薬剤の残留物が取りきれません。取りきれないということは…想像がつきますね?
黒サビについて。
そんなに上等なものではありません。
SS素地に比べ1/400ほどの導通性になる程度です。
わずかですが電気を通すので完全な絶縁皮膜ではありません。
なのでコイルが少しでも強く接するとメッシュに電気が流れてショートしホットスポットが発生してしまいます。(詳しくは「4・ホットスポット除去」で。)
焼いてから丸めても、丸めてから焼いても、焼いて丸めてもう一回焼いてもOK。
筆者は焼いてから丸めて、形を整えて硬化の狙いも含めてもう一度焼きます。
また、使用するジュースやPGに浸してライターで火をつけて、黒サビ皮膜の上にさらに炭化物の層を作り絶縁を狙う方もいます。
その方がホットスポットが出にくくなるなら採用すべきだと思います。
筆者はモノグサというのもあり省略。
インナーメッシュも念のため、アウターメッシュ(コイルと接する外層のメッシュ)と同様に焼きます。
アトマのタンク底部はSSであることが多く、万が一導通をしてしまうとショートします。
なかなか気付きにくい箇所なので要注意。
ショートファクターになる可能性が少しでもあるなら潰しておいた方がうまくいくと思います。
こうして
build時の最重要ポイントの1つ目
1・mesh表面に厚い酸化皮膜(黒サビの皮膜層)を形成すること。
をクリアしていきます。
メッシュを焼かずにコイルにセットして通電させてコイルの熱で黒サビ皮膜を形成する方法もありますが。。。茨の道です。世界は広い。
第2項まとめ
・青い火で 焼入れたっぷり 黒サビ層
・黒サビは 絶縁皮膜じゃ ありません
3・コイル成形
ウィックに直接ワイヤーを巻き付けてアトマに据え付けるオリジナル方式と
コットンビルドと同様にアトマにコイルを据え付けてからウィックを挿すPeter K方式があります。
(Peter K方式の解釈は何通りかありますがこの記事では上記の方法をPeter K方式とさせていただきます。)
どっちが優れている、なんてことはありません。
アトマによっては、もしくは使うワイヤーやメッシュの種類によってはどちらかしかできない場合があります。
センターウィックのアトマなら必然的にオリジナル方式になる、とかね。
しっかりと黒サビ皮膜を形成し導通を極力抑えたウィックを作れても
ワイヤーとの接地が一部でもキツければホットスポット(電気的短略点)が発生してしまいとても吸える状態にはなりません。
というわけで、まずはこれ。
build時の最重要ポイントの2つ目
2・meshとコイルが触れているだけの状態を作ること。
これが何よりも大事です。
初挑戦ならこちらがやりやすいのではと筆者は考えていますのでPeter K方式を前提に書いていきます。
後でセンターウィックのアトマに向けてオリジナル方式にも触れていきます。
まずはコイル。
スペースドコイルで巻くのが王道となっていますが、最近ではマイクロコイル(touched coilとも言われます)でのビルドも見直されつつあります。
喫味の好みもありますし何より特有の利点もあります。
マイクロコイルの真骨頂はそのメンテナンス性だと思います。
クリアランスの正しいウイックであれば抜き取って、コイルとウィック双方が分離した状態で完全なクリーニングが可能です。
どちらでビルドをするにせよ、美味しいコイルは綺麗に巻く。これが鉄則です。
柔軟に膨らんでコイルにフィットするコットンとは違うSSメッシュでは殊更。
1ターン(1ラップ/1巻)ごとに内径がずれないように均一に巻くよう心がけましょう。
下の図にあるような極端な楕円ターン部分は、次項の「4・ホットスポット除去」での作業でウィックとの接地が不意に緩くなったりします。
もちろんショートはしませんが緩いと緩いで部分的に空焚きになり喫味的にイマイチ。
最悪、ジュース供給が間に合っていてもずっとドライヒットをかすかに感じる状態に陥るかもです。
均一なターンのコイルはウィックとのフィットコントロールが容易になります。
“足”の向きにも注目。アトマのポストをよく見て確認。
コイルの据え付けが終わったらまずは必ず抵抗値確認。これ重要。
第4項で触れますがホットスポット除去の際にコイルのみの状態の抵抗値を測っておかないと適切な処理ができません。
ではウィックを入れていきます。
初めてRBAを触った時、コットン量で戸惑った記憶はありませんか?
「結構きつめに」とか「キュンキュンに」とか、そのくせ「入れすぎはダメ」とかね。
(数値化するのも文字にするのもツラい部分です)
コットンビルドと同様に、どの程度の力でコイルとウィックが触れていればいいのか。
目安は2つ。
・アトマを逆さにしてウィックが抜け落ちないこと。(アウターメッシュね。インナーは抜けるくらいでもいいです)
・ウィックをピンセットでつまんで抜く時にコイルと擦れている感覚がありながらコイルが崩れないこと。
メッシュの番手、ワイヤーの材質や太さ(AWG)に関わらずこれが基準になります。
こうしてメッシュとコイルが触れているだけの状態を作る仕込みが終わります。
最終調整は次項の「4・ホットスポット除去」で行います。
次にセンターメッシュ方式。
in’axシリーズやVWMのNextシリーズが代表的ですね。
こちらも目指す状態はなんら変わりません。
基本構造から違うのでやり方が変わります。
チューブmodを用意してください。
それにアトマをセットしウィックをアトマのセンターピンに刺します。
+/ーどちらかにワイヤーを固定します。
写真のようにチューブmodを回しながらワイヤーを巻きつけていきます。
「コイルがウィックに触れているだけの状態を作る」を念頭に置き
ワイヤーでウィックを「縛り付ける」ことなく「当てがうように巻きつけて」いきます。
もう片方の電極に止める時は注意が必要。
ワイヤーがネジの回転方向に引っ張られますからね。
キツくなっても緩くなってもよろしくありません。
飽くまで「コイルがウィックに触れているだけの状態を作る」です。
ここまでの項をお読みになった方なら察しがついているかも知れません。
バーナーで真っ赤になるまで炙るのも
コイルがウィックに触れているだけの状態を作るのも
完全に絶縁する為ではなくショートする要因を可能な限り減らす為です。
これでもホットスポットはできます。
むしろ、できる前提です。
しかしながら、原理を理解することでホットスポットは100%除去できます。
では次項へ。
第3項まとめ
・浮いちゃダメ 縛っちゃダメよ 触れるだけ
・楕円より ウィックに垂直 当てて巻く
・フィット良し 目安で確認 さあ仕上げ
4・ホットスポット除去
ホットスポットとはコイルとウィックのフィットが強い箇所の影響で発生してしまう微細なショート箇所です。
強く当たっている部分そのものやその近辺に発生します。
ショートってそもそもどういう状態かはこちらを参照してください
https://ja.wikipedia.org/wiki/短絡
意外と把握してない場合もあります。
ホットスポットは発生するものです。
同時に、最重要ポイント2つをクリアしていれば簡単に除去できます。
コイルとウィックのフィットを微調整してショートをなくします。
それがホットスポット除去。
最後の仕上げです。
上手になると通電一発目でホットスポット無し!なんてこともありますけどね。
逆に全然取れないって場合は初めからやり直したほうがよさそう。
美味しい瞬間を味わうためです。根気強くいきましょう。
ホットスポット除去前にまずは抵抗値確認。
ウィックを入れた時点で先ほど測った抵抗値より低くなっていたりします。
ホットスポットとは微細であれ何であれ、点でショートしている状態なので数値が変化しているはずです。
除去方法はシンプル。
ウィックが完全に乾燥した状態で行います。
ジュースや洗浄後に残った水分は完全に取り除く or 乾燥させてください。
濡れているとホットスポットが発生していても目視で確認できません。
通電させながら極端に光っているポイントを見つけてその近辺をセラミックピンセットでちょちょいと触ってやるだけ。
場合によってはウィックを回転させコイルと触れている面をずらします。
こうしてコイルがウィックに触れているだけの状態を仕上げていきます。
ホットスポット除去前
ポジティブ/ネガティブポストの直近に発生している場合は、ネジの回転方向にワイヤーが引っ張られているのでコイルとウィックの当たりが強くなっています。
ネジを少々緩めてゆっくり締め直すことで解消したりします。
それ以外の場合は、ホットスポッットが発生した、ターンのその前後のターンを触ります。
変化がない場合は箇所そのもののワイヤーに触れてコイルとウィックの当たり方を調整します。
通電させながら除去するのでmodに接続した状態で行います。
レギュレーテッドmodのVWモードを使います。
抵抗値を常時計測しているDNA40以降のDNAシリーズがおすすめです。
抵抗値が仮に1.0Ωから0.5Ωに下がっていたとしてもchipの許容範囲内であれば
注意はもちろん必要ですが通電できますし、都度抵抗値の確認ができるからです。
iStick PicoなどのWismec系chip setは特性上、一旦アトマを外したりしないと再計測まで若干のインターバルがあるので工夫が必要です。
使用予定Wより5-10Wほど下げて一気に赤化させることなく短く通電させながら光が強く出ている箇所を確認します。
初めから使用予定Wで通電すると局所的に熱が上がりメッシュが破れたりコイルが歪んだり切れたりすることがあります。
低めのWで一気に赤化させるように通電しても同様のことが起きます。
低めのWでパルス的に1秒通電1秒休憩。
初めはじわじわと通電していきましょう。
ホットスポットは低いWで十分確認できますよ。
ホットスポット除去後
低いWで均一に赤化するようになったら徐々に使用予定Wに近づけて通電。
問題なければ一旦コイルとウィックを完全に冷ましてジュースをちょびっと付けて気化テスト。
冷まさずジュースをジュッ!とさせちゃうとコイルが急冷却されて形状が歪んでしまいますので要注意。
3秒間隔で通電し空焚きにならないギリギリまで気化させてホットスポットが再発しなければ成功です。
再発しちゃったらも一度除去作業を。
3回も4回も再発してしまう場合はビルドそのものに抜かりあり。
めげずに再トライです。
失敗を重ねるからこそ上手になれます。
第4項まとめ
・セラピンで ちょちょいのちょいちょい ちょちょいのちょい
・濡れウィック ホットスポット 隠れちゃう
・オススメは DNAの Vワット
・低ワット 1秒ごとの パルスでGO
5・ジュース充填
お疲れ様でした。
お気に入りのジュースをたっぷりフィルしてレッツVAPE。
アトマイザーごとにコイル位置やエアの回りが変わります。
セッティングを詰めて芯を捉える喫味を目指しましょう。
第5項まとめ
・「できる」のと 「美味しく巻ける」は 別問題
・めんどくさい やらない奴に 無い上達
・怠ければ しっぺ返しの ドライヒット(字余り)
・いいアトマ 生かすも殺すも 腕次第
・さあ探そう ベストなセット 合うジュース
本当にやり方は様々で
例えばインナーとアウターをびっちりフィットさせたりだとか
インナーメッシュを太くしてそこにアウターを2、3周巻いてウィックが痛んだらアウターのみ交換していくとか
そんなインナーの代わりにSSロープを使ったりだとか
ジュース供給一つとってもメソッドは様々。
最近だとロシア語圏でgenesis向けに新しいワイヤー構造のmesh codeなんてのも発信されていたりします。
それに伴ってoxidizedの方法で塩水を使うものも紹介されいたり、
こんなgenesis用の治具も誕生。
使い方はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=P3QwwRdWZ44
こいつはスグレモノです。
新しいマテリアルや方法論であろうと
アトマイザーが新製品であろうとクラシックであろうと
最重要ポイントは今の所変わらないと思います。
build時の最重要ポイント2つ
1・mesh表面に厚い酸化皮膜(黒サビの皮膜層)を形成すること。
2・meshとコイルが触れているだけの状態を作ること。
genesis, メッシュウィックのビルドでスランプに陥ったら是非この記事を振り返ってみてください。
きっと手助けになります。
あとがき・1
「なんで、SS meshをwick部材に使う専用のタンクアトマイザーを”Genesis”と呼ぶんだろう」
って疑問に思ったことはありませんか?
2009年 ECF(Electronic Cigarette Forum)のとあるスレッドにて、Kenderというメンバーが
「ss meshを使えばフレーバーをマスクする要因が減ってより一層美味しく吸えるのでは?」
と提唱し実践を始めたことに起因します。
Rebuildすること自体が一般的ではなかったその当時(世界的にVape人口自体が全然いなかったしね)
あまりに奇抜なこのKenderのアイディアには充分なレスポンスはなかったようです、Raidyというメンバーが反応するまでは。
Raidyはドイツ在住。
彼はKenderのアイディアを目にするや直ちにハンドメイドのアトマイザーを製作しECFを介して世界に紹介し始めました。
そのアトマイザーのコードネームは”Genesis”。
そう、世界初のmesh build専用アトマイザーがGenesisという名前だったのです。
Raidyは、このアイディアのメリットを証明し、実用化しただけでなく繁栄を目的にライセンスを放棄し世界中のメンバーと共有することに定めました。
以来、mesh build向けに設計されたタンクアトマイザーをGenesisとカテゴライズするようになったわけです。
(こちらにより詳しいソースがあります。ご興味あれば是非。英文: http://thevapesnob.com/lifestyle/origin-genesis-style-tanks-use-mesh/)
現在の主流となるコットンウィックがシーンに登場したのが2013年前半~半ば。
シリカウィックしか、選択肢がありえなかった当時に、金属のウィック部材を提案する柔軟で自由な発想のKendarはさぞ好奇の目で見られたことでしょう。
そして実用化を成功させ世界中の同志と共有する選択をしたRaidy。
尊敬です。
あとがき・2
一般的に200SFと呼ばれるシートの繊維の線径はΦ0.025で、#500メッシュと呼ばれるシートの繊維の線径と同じです。
これまた一般的に#200/#325メッシュと呼ばれるシートの繊維の線径はΦ0.03です。
つまりSF = スーパーファインとは編んである繊維の線径が細く、番手が同じ数字でもSFはかなり柔軟です。
国内では今日現在Φ0.025の#200メッシュは製造していません。
メッシュ屋さんとは使用想定が異なる為に線径を明記して販売しているところはありませんので、現状では多くの場合、中国製造のものです。
厳密な規格及び規格管理はされていませんので、メッシュは購入店によって目開きや柔らかさが変わってくることもあります。
これがGenesisのユーザー間情報共有を複雑にしている要因でもあると思っています。
あとがき・3
不思議なもので、特定のアトマイザーでは30gや32gのワイヤーでしか味わえない喫味・喫感があります。
このFEVA WEBをチェックされているということは、深く熱い探求心をお持ちの事と思いますので、果敢に挑戦することを強くお勧めします。
written by QP. Thx QP!!